『歌うe.p.』リリース記念&ツーマン深堀インタビューvol.1:大平伸正

自身最大キャパシティでのワンマンで発表されたツーマンライブツアー<ghostnote presents 歌うツーマン>と、会場限定でのep『歌うe.p.』のリリース。今回彼らはどんな想いで決めていったのか。またツーマンの対バン相手についてメンバーそれぞれに語ってもらった。
まず第一回目では大平 伸正(Vo/Gt)から、岡山で対バンするMy Hair is Badと、『歌うe.p.』に収録されている曲に込めた想いについてお届けします。

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■“変わらない”ということを「なんと柔軟性のないことか」ってどこかで否定してたのかもしれない。
■今の俺にはそういう変われない自分を肯定するしか、先に進む方法を見つけられなかった。

―――今回のリード曲である「stranger」ですが、ライブでよく「一人の人に向けてつくりました!」って言ってますが、一人の人に向けて製作した曲なんですか?

大平:今の自分が歌いたいことをそのまま出したってゆう。確かにモチーフはある一人の人がいるんだけど。なんか、なんてゆうのかな。その一人の人に歌ってるスタイルってゆうことが、結果的に聞いてくれてる一人の人にちゃんと伝わればいいなぁって感じの曲ですね。

―――なるほど。今回公開した「stranger」のMVのテーマにあるように、音楽をやっていない自分というのは考えたことはあるんでしょうか?

大平:今の自分にはないかな。半年後同じこと言ってるかはわからないけど。ghostnoteをやっていない自分は全然考えられない。

―――何回も何回も曲を聴いたんですが、何度聴いても《変われないことを嘆くよりも、変わらないものを信じていて》って歌詞がグッときます。心にストーンって入ってくるんですよね。

大平:ありがとう。なんかね、人って、人ってか俺ってそんなに変われなくて。もしかしたら、“変わらない”ということを「なんと柔軟性のないことか」ってどこかで否定してたのかもしれない。でも結局変われない自分がいる。人ってそんなに変われるものじゃない。育ってきた環境とか、育ってきた町とか。生きて歳を重ねて、色んな経験をしてくごとに、皆それぞれ他の人じゃ100%理解しようのない何かを背負っていくと思うのよね。それはやっぱすごい大切なものではあるんだけど、投げ出したくなっちゃう時もある。なんでこんなに自分ダメなんだろうとか。俺の性格上もあるかもしれないけど。

―――私もあります。きっと皆ありますよね。

大平:色んな知り合いとかさ、好きな人と話しててさ、喧嘩になったりしてさ。「ほんと変われないよね」って例えば言われるとするじゃん、良くも悪くも。で、今の俺にはそういう変われない自分を肯定するしか、先に進む方法を見つけられなかった。でもそれでよかったと思うからこの曲(「stranger」)があるわけだよね。なんか、結局自分自身に歌ってんだな、俺(笑)そこにいきつくわ。一人の人に歌ってるとかかっこいいこと言いながら、結局自分に向けて歌ってるんですよ(笑)

―――自分に歌ってるからこそのストレートさですよね。何もかもストレート。

大平:すげー素直に書けたから、この曲に今のghostnoteを託すしかもうない。道はそれしかない。退路は断たれた、ってかんじ(笑)他の曲は後から作ったんだけど、結構「stranger」が出来たから、完全に肩の荷が降りてから作ってる。今回時間がなかったから、スケジュールは追い込まれてたんだけど、気持ち的には楽だった。後は中身なくてもいいかななんて。とか言いつつすげぇ濃いんだけど(笑)

―――「生きて」なんかは、歌詞も濃いですよね。今までとはまた違った意味でストレートな感じで。どんな想いからきてるんでしょうか?

大平:歳を重ねていくにつれて、ふっと弱い自分が顔を出す瞬間が増えてきてるような気がしてるんよね。色んなことを知るがゆえ、経験したがゆえなのか、分からないんだけど。そんな自分を切り離して、客観的に見て、応援したくなった!(笑)しかも、この弱い自分っていうのは誰にでもきっとあるから、そういう意味では、全包囲網人間応援歌(笑)くどい曲だと思います。

―――確かに応援歌的要素ありますね。応援歌にありがちな上からの感じじゃなくて、すごく近い立ち位置からの言葉というか、とにかくなじみやすい曲に感じました。「僕≒君」はこれぞghostnoteって感じですが、それに比べて「ing」は、いわゆるghostnoteらしい曲ではないですよね。何か遊び心を取り入れたところはありますか?

大平:所々めっちゃ遊んだ!歌ってて、俺自体も???ってなってたもん(笑)、レコーディングの時。一体何が歌いてぇんだって(笑)でも、こんな曲が作品の中に1曲ほしい。でも、ほんとにそれだけなの?って聞かれたら、それだけじゃないよって。遊んでるだけじゃなくて、意外に核心もつけてるんじゃないんかなってね!

―――かなりポップで跳ねたノリですけど、曲はロックだし、歌詞も核心ついてると思います。あれ?よく聴いてみると色々…って印象です。なんといか『歌うe.p.』は全体的にある意味面白い印象です。

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■感覚的にはブルーハーツ聴いてるようなかんじ。
■飾ってないけど、凶器。刺さってくる。

―――ツーマンツアー、大平さんにはMy Hair is Badについて詳しく聞かせていただきます。そもそもの出会いはいつだったんですか?

大平:マイヘア(My Hair is Bad)は、彼らの地元が新潟の上越なんだけど、彼らの先輩バンドのara way riverと仲良くて、上越で企画やる時に呼んでくれてたりとか、リリースツアーの時にライブを上越で組んでくれたりとかしてて。ara way riverが企画してくれたライブではいつも必ず後輩であるマイヘアも対バンしてて。その時多分マイヘアは高校生だったんじゃないかな?椎木(My Hair is Bad:Vo/Gt)とか学ランでライブハウス入りしてたような。何年前だったかな?

―――かなり前からの付き合いなんですね。

大平:そう。全国リリースとかまだまだしてない時なんだけど、そのころから曲がめちゃくちゃ良くて。他のバンドとは違う特別なセンスを持ったバンドだと感じてた。でもまさかこんなにすごいことになるとは、想像してなかったかな。想像してないってゆうか、95%くらいは想像してなかった。でもゆくゆくは出ていくんだろうなぁ日本のシーンに。ってゆうのは、思ってたかな。アッパレ。

―――マイヘアの中で、一番好きな曲って何ですか?

大平:初期のころの曲すごい好き。一番最初に出したアルバム(昨日になりたくて)に結構入ってるのかな?だけど、今一番好きなのは、「真っ赤」(笑)割と最近の曲(笑)

―――ググったら一番に出てくるやつ(笑)「真っ赤」の前は何が好きだったんですか?

大平:「最近のこと」かな?ミドルテンポの曲。

―――どんな曲なんでしょう?

大平:本当に日常の最近のことなんです。椎木のその時のこと。日々の生活の事を綴ってるんだけど。椎木ってなんだろな。特別な言葉はあまり使わないんだけど、聴いてる人にとって特別な存在になっていくような曲ってゆうか。感覚的にはブルーハーツ聴いてるようなかんじ。ほんとに飾らない。飾ってないけど、凶器。刺さってくる。ほんとやられた(笑)

―――ほんとに直線的にきますもんね。会話してる感じというか。大平さんはマイヘアのそんなところを魅力に感じてるわけですね。

大平:そうですね。すごいそういう、常に自分の生活と音楽がほぼイコールになってるんですよね。曲を聴いてたりライブを観てたりすると、いま彼らがどんなこと考えてて、どんな生活してるかが見えるというか。リアル、リアルなんですよ。全く嘘がない。生々しいです。

―――ghostnoteも結構直線的にくるし、ライブ観てて「最近こんな感じなのか」って伝わってきたりはしますけど、生々しくはないですよね。

大平:俺らにはないところですね。観てるとヒリヒリするんですよ。悔しいです。

―――最近は対バンしてないですよね。

大平:去年の2月くらいにクレストでやったのが最後かも。Half-Lifeとかdot the periodとかと一緒に。

―――今回なぜツーマンするに至ったんでしょうか?

大平:何回もクレストでライブ観てて、めちゃくちゃいいなと思ってて。こんなこと言いたくはないけど、正直今の俺達にとっては格上の存在だと思う。先輩なんだけどね、俺ら(笑)いっつも新潟で一緒にやってくれてたから、今度は岡山に招きたいなって思って。このタイミングで俺達も挑戦しなくちゃって想いがすごいあって。いまツーマンで一緒にやってくれるってなって、ghostnoteってバンドが試されるという意味では、願ってもない絶好の機会。自分達で自分達を追い込んだ!みたいな。

―――出た出た、毎回追い込みたがりますね(笑)

大平:追い込むよね~!マイヘアはほんと、ここ何年かで観たバンドの中で格段にライブがいい。多分あいつら的には、そんなへなちょこなバンドとやりあいたくはないだろうから。俺達はチャレンジャーとして、しっかり挑まないと。

―――まさに対(決)バン(ド)ですね。

大平:うん。こわい。ボコボコにされちゃうかも。ただ、めちゃくちゃ楽しい夜になると思うし、岡山の皆的にも絶対楽しいと思う。ツーマンの後、マイヘアのワンマンが岡山であるんだよね。ってゆうのもあるし、中々この2バンドで岡山でってゆうのは二度とないかもしれないからね。チケット売れ切れちゃったけど。来る人は楽しみにしててほしい。

―――マイヘアに伝えておきたいこと、ありますか?

大平:当日宜しくお願いします。

―――かしこまってる(笑)

大平:あいつらほんとにさ、そういう上っ面じゃなくて、とにかく音楽だからさ。音楽でやってくるから、ステージの上がすべて。だと思う。とにかく楽しみ。めちゃくちゃ楽しみだし、めちゃくちゃ怖い。ヒリヒリする。

―――当日どんな夜になるか、今から楽しみですね。なんとなく想像できますか?

大平:いや、俺でさえ、どんな夜になるか分からない。想像つかない。楽しい夜になるってゆうのは分かりきってるんだけど。とにかくヒリヒリするよね。あいつら絶対、マジで、絶っっ対勝ちに来る。全力で勝ちに来ると思う、あいつらは。でも勝たせねぇぞと。ただ、ライブって結局目の前に観に来てくれる人がいるわけで。ライブって確かに闘いではあるんだけど、根本はそうじゃない。今回のe.p.にしても伝えたいことがあって、曲にして
それを持ってツアー回るわけだから。シンプルに伝えたいことを、どれだけ伝えられるかってことで。結局は自分との闘いのような気もする。とにかく良いものを届けられたらそれでいいです。

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取材・文・写真◎鈴木佳菜
ライブ写真◎kodai @2016/4/3 高崎clubFLEEZ


【ghostnote RELEASE info.】

2016年4月16日発売(ライブ会場限定発売)
ghostnote「歌うe.p.」
価格:1000円+税
品番:TOTR-1602
レーベル: ”T”RUST OVER 30 recordings

<収録楽曲>
01.stranger
02.ing
03.生きて
04.僕≒君

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【ghostnote MV info.】

ghostnote – stranger


【ghostnote LIVE info.】

“ghostnote presents 歌う2マン”
4/16(土) 岡山CRAZYMAMA 2nd Room w/My Hair is Bad
4/17(日) 大阪十三FANDANGO w/バンドごっこ
4/23(土) 愛知名古屋CLUB ROCK’N’ ROLL w/phonon
4/30(土) 東京渋谷TSUTAYA O-Crest w/SUPER BEAVER

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