ライブハウスで夢を見た、13年目の新たな一歩。 ~2016/1/29<イッサイガッサイやめてしまいたい、さよならTOUR FINAL IN TOKYO>@渋谷TSUTAYA O-WESTライブレポート~

結成して13年。新メンバー鈴木諒介(Gt)の加入、ミニアルバムのフリーダウンロード、立て続けに6年ぶりのフルアルバムをリリースし、その全国ツアーを開催。13年の歴史の中でも、ここ最近の動きには彼らの強い意志を感じた。「ghostnoteが再び動き出した。」そんな空気の中開催されたツアーファイナルの会場は、彼ら史上最大のキャパシティ。それは、今ツアーだけではなく彼らの歴史中の一つの集大成であり、大きな一歩だった。

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いつものSE、あたたかい拍手、そしてステージに上がってきたメンバー。オーディエンスの高まる期待の中、暗転。青く落とされたステージから“真夜中オルタネイト”のやわらかなギターリフが響き、ワンフレーズ終わった次の瞬間、ライトアップされたステージで全パート揃ってのアグレッシヴな演奏が吠える。ついにツアーファイナルの幕が開けた。

ライトアップされた時に会場の様子が見えたのだろう。メンバー全員、抑えられない喜びが全身からあふれ出していた。大平伸正(Vo/Gt)の《手を伸ばせば~》に合わせてオーディエンスが手を伸ばす様子は、「待っていたんだこの瞬間を。」と、そんな声が両者から聞こえてくるようだ。

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「最低でも最高でもあなたに気持ちを伝えにきました、ghostnoteです!今日もみなさんよろしくお願いします!」大平がそう叫び、“スタート”、“I、愛、会い”と、のっけからアップテンポのラインナップで攻めていく。「そろそろ落とし気味の曲が来るか?」と予想するオーディエンス達に、「まだまだ止まらなねぇぞ」と、立て続けに“輝きたくて”へ。ギターのタッピングに合わせて、赤い照明が踊った“イッサイガッサイ”では、鈴木が前にでてその技術を披露。去り際に投げキッスをして笑いをもっていった。硬派なイメージが強いghostnoteに、彼のようなキャラクターが加入したのには衝撃だったが、そのキャラクターを崩すことなく馴染んでしまうのだから、頼もしい限りだ。
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中村勇介(Dr)のパワフルなドラムソロに続けてソリッドなギターリフで始まった“クロール”。この曲は、昔から原型があった曲で、色々アレンジを加えた結果演りたくなくなった曲だそうだ。散々悩んだ結果、ある時ふと原型のままの形でいこうと、今アルバム『やめてしまいたい』に収録されることとなったのだという。

その情景に、今のghostnoteが重なって見える。様々な困難を乗り越えたからこそある今の彼ら。途中変わろうともがいた時期があったようだが、結局一貫して変わらない「どストレートな素直さ」を武器に今も戦っている。

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そんな素直さが心強く感じる曲“a walk in the life”では、曲中こみ上げる想いを吐き出すかのように大平が「届いてる?届いてますか?! 」と、オーディエンスに問いかけた。その想いに応えるように歓声を上げるオーディエンス。音源で聴くと穏やかな曲だが、ライブで聴くこの曲はいつも、ミドルテンポの曲ということを忘れさせるほどのアツさを持っている。

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ふと暗転した瞬間、「前におつめください!」とお願いするスタッフの声がうっすらと響く。そう、彼ら史上最大キャパシティとなるこの会場、パンパンに埋まっていたのだ。人で埋め尽くされる会場に、メンバーが全身で喜びを表現するのも必然だろう。

MCでは、急遽ライブを観に来ていた盟友CHERRY NADE 169の秋山貴英(Ba/cho)をステージにあげ、ghostnoteのライブの定番となっている「いくっしょ!! 」をやるなど、リラックスした佇まいを見せたメンバー。「今後のghostnoteなんですけど、いろいろ決まっております!」と、大平から、4月にライブ会場限定でe.pをリリースすること、また、東京、名古屋、大阪、そして地元である岡山の4都市にて、各会場1組ゲストを迎えたリリース記念ツーマンライブツアー<ghostnote presents 歌う2マン>を開催することが発表された。

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そんなe.pに入る曲として演奏された“ストレンジャー”は、《変わり続ける日々の中で 変わらずに僕は歌って 歌って》と、まさに今のghostnoteを描いたような、強い芯を感じる歌詞にポップでロックな楽曲を併せたナンバー。まだライブで披露されてあまり日が経っていないこの曲でも、まるで慣れ親しんだ曲のように沁みわたっていくのだから、やはりghostnoteらしい曲なのだろう。

イントロが鳴り響いた瞬間歓声が上がったのは、キャッチーなメロディーで、酔った時にふと誰もが考えてしまうような心情を歌った“オンリーロンリー”だ。佐藤慎治(Ba)のグルービーなベースが心地よく響く。ghostnoteは曲数が多くMCが少ない。演奏に全身全霊を込め、オーディエンスにぶつかってくる彼らは、言葉ではなく、演奏で伝えているのだ。それでもここぞというところでは必ず、シンガロングやハンドウェーブが巻き起こるのは、オーディエンスとメンバーが分かり合っているのだろう。“オンリーロンリー”でも、オーディエンスは疲れるどころか、ライブが進むにつれどんどんヒートアップしている様子を感じさせた。

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「自分達の想像していたのとは、全く違う道を今歩いています。こんなにも伸び悩むもんかねと(笑)このステージに立ってみて俺が思うことは、やっぱ諦めたらだめだなぁと。これからの人生になんの保証もないし、もしかしたら明日死ぬかもしれないし。でも、そんなことよりも、俺は一瞬一瞬この瞬間を大切にして、今日はツアーファイナルではあるんですが、皆と共有するはじまりの一日にしようと思って。」そう語る大平のギターを持つ手が震えた。この日を迎えるにあたり、たくさんの困難を乗り越えたのだろう。そうして作り上げた一日も、もう次の曲で最後なのだ。

「ラスト一曲、いつもと変わらず精一杯歌って、今日は終わろうと思います。今日はどうもありがとうございました!ghostnoteでした!」

本編ラストに演奏されたのは“クロニクル”。ギリギリのところで出している大平の高音に胸が締め付けられる。ghostnoteはメンバー全員がとても自由だ。少年のようにギターをかき鳴らす鈴木に、ドラムパートでスティックが折れないことが不思議なくらいパワフルな中村、優しい顔とは裏腹にアクレッシヴかつテクニカルなベースを奏でる佐藤、気持ちのすべてをぶつけてくる大平の歌声。と、全員がやりたいことをやりたいがまま表現している。すべてが気持ちいいくらいにまっすぐだ。彼らのライブは、音楽とは耳だけで楽しむものじゃない。体で、目で、心で、自分のすべてを使って楽しむものだと、そんな当たり前のことを、当たり前のように教えてくれる。オーディエンスは音楽の楽しさを、今この瞬間すべてを使って体感しているようだった。

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アンコールでは、登場してすぐに演奏を始めようとする大平を、「いいよまだはじめなくて。ゆっくりしようぜ。」と、佐藤がたしなめたり、まるで打ち上げかのような解放感にあふれた空気を作り出した。そして、“素晴らしき世界”と“ラブソング”を披露し、全23曲約120分のライブは幕を閉じた。

ghostnoteの、無理をしないそのままの佇まいが好きだ。彼らはその先に確かに夢を見せてくれる。キラキラとした日常を私たちに与えてくれる。そして日々確実に進化している。この瞬間のghostnoteは、この瞬間しか観られないのだ。これからの彼らはたとえ一瞬でも見逃したくない。そんなことを思わせてくれる一夜となった。

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文◎鈴木佳菜
写真◎中山優司/上保昂大


<SETLIST>

1.真夜中オルタネイト
2.スタート
3.I、愛、会い
4.輝きたくて
~MC~
5.イッサイガッサイ
6.クロール
7.a walk in the life
8.ガールフレンド
9.きもちはつたわる
10.私
11.キラキラキラ
~MC~
12.少女C
13.勇気の歌
14.さよなら
15.やめてしまいたい
16.夜のハイウェイ
~MC~
17.ストレンジャー
18.まぁいっか
19.オンリーロンリー
~MC~
21.クロニクル

en1.素晴らしき世界へ
en2.ラブソング



【MV】

ghostnote -イッサイガッサイ

ghostnote -少女C

ghostnote -夜のハイウェイ



【ghostnote presents 歌う2マン】


2016年4月16日(土)岡山CRAZYMAMA 2ndRoom w/My Hair is Bad
2016年4月17日(日)大阪 十三FANDANGO w/バンドごっこ
2016年4月23日(土)名古屋クラブロックンロール w/phonon
2016年4月30日(土)渋谷TSUTAYA O-Crest w/後日発表


※チケット一般発売は2/13(土)~



【リリース情報】

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ghostnote / やめてしまいたい
品番:TOTR-1506
価格:\2800+税
レーベル:”T”RUST OVER 30 recordings

<収録楽曲>
1.イッサイガッサイ
2.輝きたくて
3.少女C
4.クロニクル
5.さよなら
6.私
7.ガールフレンド
8.やめてしまいたい
9.夜のハイウェイ
10.クロール
11.オンリーロンリー
12.勇気の唄
13.真夜中オルタネイト
14.Wabi-Sabi



【ghostnote 通販 】
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http://www.trust-musics.net/?mode=cate&cbid=2065933&csid=0&sort=n


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