『やめてしまいたい』リリース記念インタビューvol.3:佐藤慎治

フリーダウンロードでのリリースとなった『ぼくトキみのコト』から約5ヶ月、その先に見ていたという“次のステップ”として、10/7(水)にはフルアルバム『やめてしまいたい』のリリース、更にはリリースツアーのファイナルとして、自身史上最大のキャパシティでのワンマンライブが控えている。ここにきて、立て続けに挑戦を続ける彼らの心境に、迫ってみようと思う。第三回目では、佐藤 慎治(Ba)から、客観的な視点を含めた現在の彼らについて、話を聞いてみた。

shinji-i-yamete1



■あれはあれで1曲目から7曲目までストーリーがあるわけだから。
■そういうところも含めて、改めて客観的に聴いていい曲だと思った。

―――前回のフリーダウンロードについて、実際やってみてどうでした?

佐藤:あれはあれでミニアルバムを出したかったなって思う。よくぞ我慢したみたいな(笑)また新しく『やめてしまいたい』出すじゃん。ジャケットもあって、アー写も新しくなって。『ぼくトキみのコト』の絵がなくなるのがさみしいなって。あれはあれで1曲目から7曲目までストーリーがあるわけだから。

―――もう『ぼくトキみのコト』はダウンロードできないわけですから、限定盤に近いですね。

佐藤:かと言って今からリリースしても意味わからないからね。あれはあれでよかったんだと思うけど。でもさみしい(笑)

―――『ぼくトキみのコト』のキー曲は「輝きたくて」でしたよね。また別のストーリーを込めた今作『やめてしまいたい』でのキー曲はなんでしょう?

佐藤:「クロニクル」かな。

―――「イッサイガッサイ」と思ってました。

佐藤:皆はそう言うと思う!新鮮だからね。俺は客観的に見て「クロニクル」かなって思う。

―――「クロニクル」と思う理由はなんでしょう?

佐藤:単純に「クロニクル」が一番いい曲だと思うから。アルバム作ればアルバムに入らない曲もあるわけじゃん。アルバムに入ってない曲も含め、ここ最近の曲をまとめて聴いて、「クロニクル」いい曲だなぁって。今回、作詞作曲は全部おーちゃんだからさ、そういうところも含めて、改めて客観的に聴いていい曲だと思った。

―――「クロニクル」はghostnoteの代表曲になりそうですよね。「イッサイガッサイ」は新しい切り口って感じですか?

佐藤:それがね、俺だけ多分皆と意見が違くて。俺は古いと思ってる。昭和ロック。俺の思春期な感じ?

―――LUNA SEAとか好きでした?

佐藤:それだよそれ!“デデッ”ってやろっかな~って(笑)

―――イントロ、テンション上がりました!

佐藤:こういうのでテンション上がってくれる人がいてもいいんじゃないかなって!ギャグな気持ちだったけどね。周りは違うことしてんのに、俺だけそこにいくんだ!みたいな。遊びました。

shinji-i-yamete3



■あれは多分ベースとしてやってはいけないことをやってるんだよね。
■“おーちゃんコード”って決まってるから。だからそう思ってるだけで、違うのかもしれないけど(笑)

―――皆さんのお話を聞いてると、佐藤さんはレコーディングの時に、いきなりリハと違うことをやり始めるらしいですね。

佐藤:そうだね(笑)

―――今回のアルバムで一番急に遊んだなって曲を挙げるとしたら何でしょう?

佐藤:「さよなら」かな。あれは多分ベースとしてやってはいけないことをやってるんだよね。なるべく低音をやるべきなのに、イントロからハイポジションで入ってるってゆう。あんまやるもんじゃない。

―――ベースの高音って切なくなるイメージなので、「さよなら」的には正解な気がします。

佐藤:家で聴いたら切なくなるよね。「さよなら」的にはアリだと思うんだけど、本来はやるべきじゃないし、自分のポリシーにも反してる。りょーすけが入ってギターが2本いてベースとなると、やっぱり下を支えるべきだと思ってたのもあるし。でもそうじゃない曲が1曲くらい入っててもいいんじゃないかなって。

―――「さよなら」みたいなベースの構成って今までなかったんですか?

佐藤:ベースだけはあるけど、ベースとギターがってゆうのはないんじゃないかな。俺的にはそういった意味で遊んだなって曲だね。

―――そしたら「この曲のベースを聴いてほしい!」って曲を挙げるとしたら何でしょう?

佐藤:「クロニクル」はやっぱり秀逸。でもそうだな、もう一個挙げるとしたら「輝きたくて」かな。メロコア風なんだけど、メロコアのバンドは絶対にしないことをしてて。多分弾けないと思う。ムズイぜ!っつって。1Aの折り返しね!1番のAメロの後半。ただ、“おーちゃんコード”って決まってるから。だからそう思ってるだけで、違うのかもしれないけど(笑)

―――“おーちゃんコード”とかあるんですか(笑)

佐藤:あるよ(笑)やばいでしょ?もう十何年もやってるとネタ切れするんだよ(笑)

―――出た!ってなりますか?

佐藤:出たってゆうか、またか!ってなる。やめてやめてもう!ネタ切れしてるからやめて!ってなる(笑)名前忘れたけど昔のフォークシンガーが言ってたことがあって。スリーコードってあるんだけど、曲を作る基本みたいなやつ。それさえあれば100曲くらい作れるもんだって言ってて。実際作れちゃうし、今のJ-POPとかJ-ROCKとかは理論上だいたい同じコードなのよ、だいたいね。それでももうちょっとバリエーションあるんだけど、その中でも狭い!まぁ好きなんだろうね。

―――その分楽器隊が好きなだけ遊んでるから…

佐藤:限界あるよ!!(笑)

―――フォロー…っ!

佐藤:限界あるもん!(笑)おーちゃんへの課題だよね。コードが似てるとメロも似てる風になっちゃうから、似た感じになっちゃうんだよね。

―――それがghostnoteの味でもあるんでしょうね。

佐藤:そう。だから俺が作った曲とか新鮮に感じるんだと思う。でも曲作るのってほんと大変だから、皆偉いなって思う。他人事か!

―――“おーちゃんコード”の拡がりを楽しみにしておきます、次回のアルバム。

佐藤:そうしよう。

shinji-i-yamete2



■俺の性格上一番いいのは?って考えたら、リラックスしよって。
■だから、今はあまり気負わないかんじで「やってやんぞ」と思ってる。

―――今回のツアーファイナルは、ghostnote史上最大キャパでのワンマンですね。今どんな心境でしょう?

佐藤:昔はもっと気負ってたんだけど、いまはそんなになんだよね。頑張らないとヤバイなって意識はもちろんあるけど。それ+αで持ってた“やってやるぞ!”って気持ちを、最近は持たないようにしてるかも。

―――なんで持たなくなったんでしょう?

佐藤:昔はライブをしょっちゅうやってたから、いつも最高のライブを、死ぬ思いで出し切るみたいな気持ちでやってたんだけど。本数が少なくなると、体力が余るわけだし、欲求も強くなるわけじゃん。それを全部吐き出すか、って考えたらいや待てよって。昔は基本ライブハウスでブッキングで、たまにイベントって感じだったけど、最近はブッキングもあるけどイベントも多いし、色んなシチュエーションがあるから、どこでも同じスタンスで臨むってなった時に、俺の性格上一番いいのは?って考えたら、リラックスしよって。「うぇ~い!」くらいの感じで。

―――逆な感じですね。本数少なくなって、溜まったものを爆発させるのではなく、逆にリラックスして挑むという。

佐藤:どっちも楽しさは変わらないしね。前の3人の時は、ゆうすけもおーちゃんも不器用だから「よっしゃ!やってやんぞ!」ってスタンスだったんだよ。で、俺バランスとるの好きだからさ。そこに俺が1人「いや、いいやん」って言ってたらなんか違うじゃん。だから俺も「やってやんぞ!」って。で、誰よりも、同じメンバーでも飛び越えて、自分が一番だ!くらいの気持ちでやんないとってスタンスだった。

―――メンバー間のテンションのバランスって大事ですよね。

佐藤:大事。んで、りょーすけが入ってきて、その時のままのスタンスで「俺もー!やってやんぞー!」ってなってたらりょーすけはついていけないというか、大変だろうなと思ってちょっとやめた。

―――確かに鈴木さんは内々に熱を持っているかんじで、大平さんや中村さんのようなストレートな熱ではないですよね。

佐藤:そうそう。で、一旦やめて皆を見てたら、おーちゃんのノリにも耐えれて、且つゆうすけの真面目なところにも対応して、ってやりつつもふわっとしてるりょーすけがいたから、じゃぁ俺もその位置にいたほうが、ちょうどいいバランスだなってのもあったかな。俺もりょーすけのスタンスのほうがあってたし。だから、今はあまり気負わないかんじで「やってやんぞ」と思ってる。

―――前回のフリーダウンロードも、今回のワンマンも、傍から見てると“挑戦”ってイメージがあるんですが、今回のワンマンは、佐藤さん的には挑戦ですか?

佐藤:挑戦じゃないね!(笑)

―――やっぱり!!

佐藤:もっと目指すでかいものとかあるしさ。なんとなく先に見えてるものがあるから、挑戦というよりはワンステップ。まぁ挑戦であることは確かだし、それに挑む気持ちはあるけど、見てるのはそこじゃないというか。だから皆ももっと先を見てほしいかな。

shinji-i-yamete4



■ライブハウスっていいんだぜ、音楽っていいんだぜって、もっとしみじみ感じられることをしなきゃって思う。
■皆が続けられる方法をちゃんと持っておかないとって思う。

―――現在のghostnoteの立ち位置について、客観的に見てどう思いますか?

佐藤:音楽業界的には、今後どうなるか見てみたいって思ってくれてると思う。同世代のバンドは売れてるか、辞めてるかだから。どうなるんだろう?って。あとは売れなかったバンドってゆうイメージがあるんじゃないかな。悪い例みたいな。

―――メジャーからインディーズに移籍すると、どうしてもそういうイメージがつきますよね。

佐藤:世の中的にはきっと、よくあるバンドの中の一つみたいになってる気がしてる。そこは脱却したいよね。ライブハウスっていいんだぜ、音楽っていいんだぜって、もっとしみじみ感じられることをしなきゃって思う。

―――自分達から見たghostnoteはどんなイメージなんでしょう?

佐藤:仕事でも恋でも、ずっと続けることって大変じゃん?バンドも同じで。これをずっと続けたらやっとどこかで答えがでるんじゃないかなって思ってる。昔の不器用なおじいちゃんの「俺はずっとこれやってて」みたいな職人さんとか、そんな感じの味になるのかなって。だから続けようって思う。

―――『やめてしまいたい』と思ったことはあったんですか?

佐藤:『やめてしまいたい』とは絶対思わないんだけど、続けられなくなる事情がでてくるパターンもあるわけじゃん。そこは絶対避けるようにしたいし、皆が続けられる方法をちゃんと持っておかないとって思う。自分達のためにも、信じてくれてるファンのためにも。

―――ghostnoteを続けて出た答えを、いつかファンと一緒に共有できたら素敵ですね。

佐藤:そこはまかせてほしいよね!

shinji-i-yamete5
shinji-i-yamete6


 

取材・文・写真◎鈴木佳菜
ライブ写真◎kohdai uwabo @2015/10/15 TSUTAYA O-Crest
ライブ写真◎MASANORI FUJIKAWA


【ghostnote RELEASE info.】

2015/10/7(wed) on sale
ghostnote / やめてしまいたい
品番:TOTR-1506
価格:\2800+税
レーベル:”T”RUST OVER 30 recordings

<収録楽曲>
1.イッサイガッサイ
2.輝きたくて
3.少女C
4.クロニクル
5.さよなら
6.私
7.ガールフレンド
8.やめてしまいたい
9.夜のハイウェイ
10.クロール
11.オンリーロンリー
12.勇気の唄
13.真夜中オルタネイト
14.Wabi-Sabi

ghostnote_yameteshimaitai_jyacket


【ghostnote MV info.】

ghostnote -イッサイガッサイ

ghostnote -少女C

ghostnote -夜のハイウェイ


【ghostnote LIVE info.】

~ghostnote「イッサイガッサイやめてしまいたい、さよなら」TOUR
10/15(木) 渋谷TSUTAYA O-Crest【終了】
10/23(金) 岡山CARAZYMAMA 2ndRoom
10/24(土) 吉祥寺ミミノコロックフェス2015
10/25(日) 金沢 一生青春FESTIVAL2015(大平弾き語り)
10/31(土) 高円寺周遊フェス「BOYS ON DREAM~一生青春!!~」Vol.2
11/1(日) 川越DEPARTURE
11/13(金) 札幌Sound Lab mole
11/14(土) 札幌Spirituallounge
11/21(土) 宇都宮HEAVEN’S ROCK VJ-2
11/22(日) 名古屋「Circuit世界の砂場から」
12/5(土) 神戸太陽と虎
12/6(日) 福山MUSIC FACTORY
12/12(土) 千葉 志津Sound Stream sakura
12/13(日) 仙台長町 RIPPLE
12/19(土) 新潟CLUB RIVERST
12/20(日) 盛岡Club Change

【「イッサイガッサイやめてしまいたい、さよなら」TOUR ファイナルシリーズ~】

[ghostnote「イッサイガッサイやめてしまいたい、さよなら」TOUR IN OKAYAMA]
2016/1/16(土) 岡山 CRAZYMAMA KINGDOM
18:00 open/18:30 start
ghostnote(ワンマン公演)
前売2,800円 / 当日3,300円(ドリンク代別途)
チケット:10/24発売:L[63362]、P[277-323]、e+、店頭

[ghostnote「イッサイガッサイやめてしまいたい、さよなら」TOUR IN OSAKA]
2016/1/23(土) 大阪 十三ファンダンゴ
18:00 open/18:30 start
ghostnote / (ゲスト後日発表)
前売2,300円 / 当日2,800円(ドリンク代別途)
チケット:10/24発売:L[56519]、e+、店頭

[ghostnote「イッサイガッサイやめてしまいたい、さよなら」TOUR IN NAGOYA]
2016/1/23(土) 名古屋クラブロックンロール
18:00 open/18:30 start
ghostnote / (ゲスト後日発表)
前売2,300円 / 当日2,800円(ドリンク代別途)
チケット:10/24発売:L[43788]、店頭

[ghostnote「イッサイガッサイやめてしまいたい、さよなら」TOUR FINAL IN TOKYO]
2016/1/29(金) 渋谷 TSUTAYA O-WEST
19:00 open/19:30 start
ghostnote(ワンマン公演)
前売2,800円 / 当日3,300円(ドリンク代別途)
チケット:10/24発売:L[73177]、P[277-707]、e+、店頭

issaigassaiyameteshimaitai-tour

ご予約はこちらから