「ぼくトキみのコト」リリース記念インタビューvol.1

5月20日に、フリーダウンロードという形で全7曲が収録されたフルアルバム『ぼくトキみのコト』をリリースしたghostnote。今作は“インディペンデント移籍後初”でもあり、“新メンバー加入後初”のアルバムでもある。結成13年を迎えた今も、新たな道を選び挑戦をし続ける彼ら。今作には、今までの彼らから確かな変化が感じられる楽曲ばかりが収録されている。

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今回の挑戦について、彼らは何を思っているのか。ghostnoteとは、音楽とはなんなのか。一人一人に迫ってみようと思う。最初のインタビューでは、ボーカリストである大平伸正に”今後のghostnote“を軸とした話を聞いてみた。



■人は変わるものですし、もちろんghostnoteだって変わります。
■俺達の変化に皆がついてきてくれたらいいなと思いますね。

―――早速ですが、一番聞かなきゃいけないこと聞きますね。

大平:なんでしょう。

―――なんでやめたんですか?お酒。

大平:そこ?!俺病気になっちゃったんですよ。

―――え?なんて病気ですか?

大平:病的酩酊(びょうてきめいてい)。言っちゃえば酒乱なんですけどね。

―――ガチだ。

大平:ガチです(笑)

―――『オンリーロンリー』なんかはお酒飲んだ時の曲ですよね?私は酒飲みなのであの詞にすごく共感してしまいました。

大平:あれなんかはまさにそうですね。ノンフィクションです。お酒飲んで、別れて、その帰り道に書いた曲なので。

―――禁酒する前にこういう歌を聴けてよかったです。

大平:確かに!次酒の曲を書くとしたらどうなるんだろう。結構自分の書く曲って、日頃自分が思ってることが多いから、今後は酒をやめてる自分の事を書くのかなぁ。

―――曲の書き方や作風って、インディペンデントになったことで何か影響はありましたか?

大平:ありましたね。今はとても自由になってますよ。メジャーにいたときは、自分が意識しすぎてしまってたのかもしれないけど、なんかこう「こうでなきゃいけない」という部分であったりとか、タイアップが決まったりして、曲に対してのトライの仕方が制限されていたんですね。決められた枠組みの中で、どう自分達を出していくかっていうスタイルだったので。それに対して葛藤があったというか。自分自身も何が正解なのかとかわからなくて。自分自身に負けてたんだと思います。

―――今はどうでしょう?

大平:それが取り払われて、今は誰に何を言われるわけでもなく、自由に曲や詞を書けてますね。音楽的にというか本質的に。本当の意味で、自分が思ういい音楽を作るという原点に戻れたので、やっぱり明らかに変わりましたね。今のスタイルのほうが自分達には合っていると思います。

―――具体的にどう変わったと思いますか?

大平:世の中的に言うと、ghostnoteって前向きなことを歌うバンドだったり、一回消えたバンドだという印象が強いと思うんです。

―――確かにメジャーの時の楽曲はそういったものが多いですね。今回は、ネガティブな歌詞にポジティブな楽曲が組み込まれているように感じる楽曲が多く思えます。

大平:今のままが全部曲に出てますからね。人は変わるものですし、もちろんghostnoteだって変わります。俺達の変化に皆がついてきてくれたらいいなと思いますね。今までのイメージを今回のアルバムでどう壊していけるかってところもトライではあります。



■「これだ!」としか思わなかったですね。
■とりあえず聴いてほしいんですよ。

―――今作はフリーダウンロードという形でのリリースですが、どんな考えの元、実現に至ったんでしょうか?

大平:バンドの中で「何か新しいことをやりたい」ってのがあったんですよね。普通ではしないこと。これが前提にありました。でもアイディアがなくて。自分達のやってる音楽には自信があったんですよ。でもその届かせ方がわからない。皆バンドマンなので、そういったところは苦手なんですよ。そんな時にレーベルからされた提案なんです。

―――もらった時の心境は?

大平:「これだ!!これでいきましょう!」って。

―――(笑)

大平:「これだ!」としか思わなかったですね。普通にリリースすることもできましたけど。とりあえず聴いてみてほしくて。聴いてもらえれば皆いいって思ってくれるんじゃないかなって思ってるので、なるべく多くの人に聴いてもらえるってのは、すごくいいなと。かなり今必死ですね。どうやったらどれだけの人に広められるのか。5月4日現在とても悩み中です。

―――どういう広まり方をするのか楽しみですね。

大平:楽しみ半分不安半分。結果が見えない感じも楽しいですけどね。

―――メジャーにいった最初の3年間、それまで年間3桁台のライブをこなしていたのに、急にしぼりましたよね。過去その時期の事を「トライの時期だった」と語っていますが、今回のリリースの仕方も一つのトライなんでしょうか?

大平:トライですね!自分の経験としてやったことがないことなので。俺の日々の中のスタイルとして、いつでもチャレンジャーの気持ちなんです。どっしり構えて臨むというよりは、チャレンジャーです!(笑)きっと一生そうです。永遠の新人ですよ!

―――そんなトライ作品である今作、キーとなる曲はどの曲でしょうか?

大平:『輝きたくて』かなぁ。選ぶの難しいですけど。ghostnoteとしても新しいアプローチしてますからね。ツービート使ったってだけで新鮮かもしれない。自分達らしさと、今まで自分達がやってこなかったことをどう融合できるかというトライではありました。結果いいものができたという。新しさという意味ではキーになるのではないかなと。

―――トライの作品ですからね。アルバム全体としてのテーマとかありますか?全体的に葛藤しているイメージがあるのですが。

大平:結果論ですけど、今回アルバムの曲を並べたときに「僕と君のことが多いなぁ」ってなったので、こんなかんじかなと。コンセプトとかは特にないんです。葛藤という点で言えば、今の自分もそうだし、聴いてくれてる人達が聴いてくれてる中で、どう感じるんだろうってところはあるけど。まぁ葛藤なしで生きてる人なんていないし、それぞれみんな戦ってるわけじゃないですか。書いたときに自然に今の自分が注入されてるというか、そういう意味で、音楽に対してはいつでも真摯でいられていると思ってるので、聴いたそのままですね。“今のまま”ということです。

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■今周りに尊敬できるバンドがすごくいるかもしれません。
■ちゃんと地に足つけて、いいものを伝えていきたいです。

―――『Wabi-Sabi』で「暗がりのO-Crestで…」と歌っていますが、おーちゃんにとってCrestってなんでしょう?

大平:Crestに関してはほぼ毎日いますからね。だから家みたいではあるんですけど、家であり、戦場ってかんじですよね。今の自分にとって、なくてはならないものです。ghostnoteにとってもCrestは東京の家って感じなので、一番引き締まる場所でもありますね。

―――ではライブハウスは?

大平:ライブハウスはまぁかっこよく言えば、“バンドが生まれてバンドが死ぬ場所”でしょうね。全国各地色んな場所に行かせてもらいますけど、ghostnoteが生まれたのも岡山のライブハウスだし、ghostnoteが誰かが死ぬまで続くとして、きっと終わるのもライブハウスだろうと思いますね。

―――たとえば武道館でSOLD OUTするようなバンドになっても、ライブハウスでやりたいと思う?

大平:やりますよ、絶対。アルカラとか理想です。バンドとしてのステップアップをしていきながらも原点を忘れないというか。Zeppでツアーやっても、その後ちゃんとCrestに戻ってくるじゃないですか。そういうスタンスがバンドの理想だし、ghostnoteも考え方はそうです。もちろんバンドとしてステップアップはしていきたいけど、でもやっぱライブハウスですよね。こうでありたいって願うことを形にしていくためには、結果が求められてるじゃないですか。結果というか説得力が。それを形にしてるのがアルカラだと思うんですよ。いいお手本が身近にいるなぁと。

―――近くにそういったバンドがいると刺激になりますね。

大平:アルカラもそうだし、去年一緒にツアー回ったチェリナ(CHERRY NADE 169)やHalo(Halo at 四畳半)も同志というか、身近で尊敬できる仲間ですね。今周りに尊敬できるバンドがすごくいるかもしれません。名前を挙げだしたらキリがないけど。そういうバンドと、各々を貫きながらも一緒になって、今のシーンをより強いものにしていきたいですね。ちゃんと地に足つけて、いいものを伝えていきたいです。



■まだまだ足りないって思っちゃうんですよね。
■辞めない理由はそこかもしれません。

―――『やめてしまいたい』は本当に思ったことあるんですか?

大平:ghostnoteを辞めたいと思ったことも、辞めようと思たことも一度もないけど、くじけそうになったり投げ出しちゃいたくなってしまいそうな時はあります。でも結局踏み止まるんですよね。ghostnoteが自分の人生なので。取り憑かれてるんですよ、ghostnoteに。

―――ゴーストだけに!

大平:確かに!取り憑かれてますね(笑)まぁ、辞めないですよ。ずっと。

―――これだけ長く続けていると、同世代や一緒に頑張ってきたバンドが解散といった場面に、何度も出くわしてきたと思いますが、同世代のバンドマンが辞めていってしまうことにどのようなことを感じますか?

大平:しょうがないなぁと思いますね。歳を重ねるごとに守らなければいけないものも増えてくるし。周りの仲間に対しては「よく頑張ったな」とかいうのもあるし、本当に近しい仲間とかは「なんでやめんだよ、だっせぇな」って思ったりはします。ただその葛藤は自分には全く当てはまらないですね。

―――心強い一言ですね。

大平:仲間のバンドが終わっていく度に、自分達が居続ける意味っていうのも大きくなってきてるかもしれません。仲間達の気持ちを背負っている気持ちでいます。

―――気持ちが託されている感覚ですね。では、バンドやっていて一番よかったなって思う瞬間は?

大平:ライブじゃないですかね。ライブやってる瞬間。ライブで皆がすごいイイ顔してくれてる時もそうだし、曲を作ってて、自分が思ういい曲ができたなって時も思います。でもやっぱね、まだまだ足りないって思っちゃうんですよね。辞めない理由はそこかもしれません。まだ自分が思い描いてるところに行きつけていないのが、やっててよかったというか、活力になってるかもしれないです。「まだまだ足りないぜ!」ってかんじなんですよ。全然辿り着けてないんです、思い描いたところには。もっとやっててよかったって瞬間増やしたいですよね。もちろん今も楽しいけど。

―――自分が思い描いてる場所っていうのはどんな場所なんでしょうか?

大平:すごく漠然としてるんだけどね。俺、一時期「武道館でワンマンやります」って公言してたんですよ。

―――今はしないんですか?

大平:「武道館でワンマンやりました」とか「Zeppツアーをやりました」とか、結果としてバンドとしての通過点なんですよね。目標ではなく。その時は目標でも、達成したらまたその先の目標がでてくる思うんですよ。ゴールはないんでしょうね、きっと。常にそのマインドなんです。今のままのマインドを持ち続けることが、理想なのかもしれないです。

―――最後にひとつお聞きしたいのですが。

大平:どうぞ。

―――いくっしょについてどう思ってますか?

大平:こないだ俺が「いくっしょ」って言ってたら、初対面のバンドマンに「あれ?もしかして“いくっしょ”の方ですか?」って聞かれたんですよ。

―――いくっしょの方…(笑)

大平:ghostnoteってバンドやってますって言った時は「あぁ~なんか名前はちょっと聞いたことあるんですけど…」とか言われて。バンドより先行ってるんですよ、いくっしょ。いくっしょの独り歩きがはじまってるなと。そろそろ辞めたほうがいんじゃないって?いやいやいくっしょ!!!

―――でたーーー!(笑)

大平:そうですね。今、いくっしょの独り歩きに懸念を抱いてます。

―――育ちすぎましたか。

大平:いやいやいくっしょ!!まだまだいくっしょ!!!

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取材・文・インタビュー写真◎鈴木 佳菜
ライブ写真◎中山優司

【ghostnote RELEASE info.】

「ぼくトキみのコト」
発売日:2015年5月20日(水)
品番:TOTR-1503
価格:¥0(フリーダウンロードアルバム)
*ダウンロードはghostnote official HP(http://ghostnote.info/)より可能
ダウンロードはこちらから

<収録楽曲>
輝きたくて
クロニクル
オンリーロンリー
やめてしまいたい
ガールフレンド
真夜中オルタネイト
Wabi-Sabi
【「ぼくトキみのコト」アルバムトレーラー】

【ghostnote LIVE info.】
真心クロニクル ~「ぼくトキみのコト」 release tour〜

○ 6/13(土)名古屋新栄Club Rock’N’Roll
真心クロニクル 6 ~「ぼくトキみのコト」 release tour in NAGOYA ~
ghostnote / Bob is Sick / the coast / muuka
18:00 open / 18:30 start
前売2000 / 当日 2500 (D 代別途 500 必要 )
チケット:店頭・バンド予約のみ

○6/14(日) 大阪 十三ファンダンゴ
真心クロニクル7~「ぼくトキみのコト」release tour in OSAKA~A(c)とWレコ発!
ghostnote / A(c) / Bob is Sick / Unblock / Moccobond / OA :神頼みレコード
17:00 open/17:30 start
前売2500 / 当日2800(ドリンク代別途)
チケット:4/18発売:e+・ローソン[55338]
(各バンド及び店頭での予約もあり)

○6/21(日) 岡山ペパーランド
真心クロニクル8
~「ぼくトキみのコト」release tour in OKAYAMA~
ghostnote / コンビニマンションテクニカラー
18:00 open / 18:30 start
前売2500円 /当日3000円(ドリンク代別途)
チケット:4/25発売:e+・ローソン
(各バンド及び店頭での予約もあり)

○7/5(日) TSUTAYA O-Crest
真心クロニクル9~「ぼくトキみのコト」release tour in TOKYO~
ghostnoteワンマンライブ
18:00 open / 18:30 start
前売2500円 / 当日3000円(ドリンク代別途)
4/25発売:e+・ローソン[77873]・ぴあ[262-339]
(バンド及び店頭での予約もあり)

 

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